20代の頃、しかも前半。
当時の職場の近くにスターバックスがあった。
仕事は朝早く、夜遅く。なので朝か夜帰るときかどちらかに、よくスタバに寄って、ちょっとしたドリンクとスコーンなどを食べていた。
今住んでいる街には、スタバは少ない。
十年前くらいだと、県内にあることすら思い出せないレベル。
だけど、ここ数年で生活圏内に2件ほどできて、行こうと思えば行ける。
・・・が、私が結構な大人になってしまい、○○フラペチーノとかに500円とか700円とかを出すことがなんだかな・・という感じになってしまった。
自分でコーヒーも入れられるし生クリームだってスーパーで買って、なんか似たようなものなら700円くらいあったら5人分くらい作れるんじゃ・・・みたいな思考回路に・・
年を重ねるって世知辛いななんだか所帯じみているな・・・とも思うけれど、少ない予算でいろいろ回せる生活力と知識を得た今のほうが生きやすいとも思う。
きっと私は当時、「スタバにいる自分」を買っていたのだ。
あの空間に身を置き、仕事やいろんなことを忘れ、または思考を整理して、
これから一日、またはまた明日から頑張るために、リセット空間としてスタバにお金を落としていたのだと思う。
少し前に、近くに行く用事があり、久々にカフェモカでも飲もうかな・・・みたいに深く考えずにスタバに寄ってみた。
レジには長蛇の列。すごく込み合っていた。
タイミングが悪かったな・・・と思って、今日は辞めとこうかな・・と思いつつ、列に並ぶ。一応メニューを見て、注文するものを確認する。
そんなとき、後ろに並んでいた女子高生の一言
「今日、大人、多くない?なんで?」
笑いそうになった。その地域の、彼女たちにとってスタバは若者限定のものなのだ。
その空間におじさんおばさんがいることは、違和感なのだと。あららごめんよ~^^;
私が若者だったころ、そんな風に思ったことあったっけ?
覚えていないけど、自分たちのことでいっぱいいっぱいで周りはあまり見ていなかったような気もする。
でもスタバでドリンクとなにか甘いものとかで1000円くらい払ってでも行きたい、とは思わなくなった自分もいて、確かに若者のための場所かもな、とも思った。
結局久々にカフェモカを飲み、非日常を味わって帰ったけれど、
この味とか生クリームの感じとか覚えておいて、似たやつ作ってみよう、といった創作意欲がわいた。
スコーンは似たやつを家で作ろう、と思った。
しみついた主婦感覚が恨めしい^^;
でも、そういう自分の方がしっくりくると感じる自分もいて、なんだか複雑だった。
お読みいただきありがとうございました^^