昔、結婚したら女性は辞めるもの、という暗黙の了解のもと、
働き続けたかった人たちも仕事を辞めろ勧告をうけ辞めていった時代がある。
専業主婦で、子どもは最低二人。夫や舅姑につくして、家を切り盛りする。
誰よりも早く起きて、誰よりも遅く寝る。家事育児介護は嫁の仕事。そういうのが普通だよね、な時代。
そしてウーマンリブ的な時代を経て、男女雇用機会均等法時代の、古き新しき、どっちの価値観もごちゃまぜでパイオニアになりがちな女性が、必死に戦っていた時代がある。
そして今、共働きが普通なのに、結婚して辞める人とかいるの?
とか言う人もいたりして、
家事と育児と介護よりも、仕事してるほうが楽。とかいうのにもうっすら気づいてきて。
共働き、普通だよね、専業主婦なんて何してんの。とか言われることもある。
どちらも対等に家事育児を分担して、皆が活躍できる社会に・・・というふわっとした流れもある。もちろん、今は2馬力でないと生きていけないから、といった理由もあるけれど。
時代はコロコロ変わる。そして価値観も。常識も。
そしてそれに人は流され、さらっといろんなことを言う。
いいじゃないか人のことは、と思うけど、
人は自分と違う選択をした人をたたきたい生き物。
なぜならば
自分のほうが正しいと思いたいから。
みんなが横並びで同じことをしていた、価値観の多様性がない時代。
ある意味歪んだ統制がとれていた。
でも、多様性の世の中になって、発言も多様になり、
言葉で、簡単に人を死に追いやれる世の中になった。
言葉が独り歩きして、実質はあまり変わっていない歪んだ世界が広がっている。
自分に集中することのできない、人との比較でしか自分を鼓舞できない幼稚な人達が増えてきて、良く知らないのにいろんなことを発信し、叩いたりする。
受け取り側に、成熟の求められる世界。
でも、そういう教育は受けられない。
心の成熟は、誰も教えてくれない。
人の子の親さえも、成熟していないときもあるし、自分でいっぱいいっぱいなときもある。
政治に信頼のない国。
信頼がないのに、なぜ政治を任せているのか。
本当はそれすらよくわかっていなくて、そういう仕組みだから、従っとくと楽、とか、
いろいろ言って目立つと社会的に消されるからおとなしくしとこう、とか。
めんどくさいから、とか。どうせ変わらない、とか。
政治家はかっこわるいから、叩かれるからなりたくなくて、誰か賢い人がやってくれたらよくて、
でも自分たちにメリットないことばかりする政治には反対したくて、
この国を良くするためには・・・というコメンテーターは沢山いたりするけど、
結局具体的に何をしたらいいのかはよくわからない・・みたいな。
かっこ悪くて難しいことをやってくれて、叩く対象にもなってくれるのが政治家、みたいなエンターテイメントをやっているかのよう。
時代によってコロコロ価値観が変わって、それに流され、力もないのにやってしまったマイナンバーカード。
入札という仕組みも、ようは安く買いたたくシステムだから、
安く買いたたいたシステムが入ったのかな?とも感じる。
一番安い価格を出してくれたところに落とします。が、入札のしくみ。
だから、物によっては日本の商品ではなく、海外製の製品に価格で負け、
役所が外国産の商品を入札で落とすこともある。日本人の税金じゃなかったかな・・と思っても、仕組みは変わらない。
結局自分の頭で考えて、自分の思う道を行くしかない。
結局個人で社会的に何か変えることは本当に難しいから、身の回りだけ。
何が正解で、何が嘘なのか。
嘘の上で統制がとれているなら、その嘘を暴いてはいけない、という不文律。
知らないほうがいいことも、きっとたくさんある。
深く考えると、しんどいから、自分の身の回りだけ。
自分が自分を好きでいられるように、小さく選択する。明日がいい日になるように。
恵まれているのか、きつい時代なのか、幸せなのか、不幸なのか、自分でもわからない。
とりあえず、住むところ、食べるもの、家族、があるから、幸せなのか。
それとも、これから少子高齢化が進み、税金は増え、格差が生まれ、年金が崩壊し、
不幸に向かっているのか。
不安をあおるメディアに翻弄されて、しなくてもいいことをしている気もする。
どうやって生きるのが正解で、どういうことが幸せというのか、誰も教えてくれない。
誰が、正しさを決めているのでしょう。
叩かれる人は、間違っている人なのでしょうか。それとも正しい人なのでしょうか。
お読みいただきありがとうございました^^