白うさぎの読書ブログ

読書好きが個人的に面白いと思った本や学び、社会への疑問などについてのんびりと書いている雑記帳です

限界がきたって思った時にはもう超えてる

 

真面目な人ほど、責任感が強い人ほど、思いやりのある人ほど、

自分の中に負の感情が生まれても、うまく隠したり、我慢したりする。

そしていつしか心がいっぱいいっぱいになって、

もう頑張れなくなって、でも頑張らないといけないと思って、

でももう限界でできなくて、

どうにもならないから誰かに伝えよう、と最後の力と勇気を振り絞って、

「限界です」とか「辞めます」とか「休みます」って伝えたのに、

 

頑張りが足りない、とか、もう少し頑張ってみたら、とか、それは甘えだ、とか。

 

それを言われちゃったら、その人はもうどこにも行けない。

 

そういうことが、結構起こりがちだなって思う時があります。

 

はたから見たら、そういうことを口にするのがはじめてだから、ちょっとなだめたらいけるかな、くらいに見えているかも。

たとえば何年も何年も悩んで、迷って、もうこれ以上は・・ってなってやっと口にできたことでも、聞くほうは初めてだから、

もうちょっと頑張ってみたら、って言ってしまう。まだ悩み始めなのかな、と思いこんで。

 

一時期退職代行のサービスが人気だとニュースで取り上げられていて、

なんだか賛否両論あった気がするけれど、

私には、「限界です」が本当の限界の人には、救いになるかもと思えました。

 

人生には、ある程度の割り切りがいるときもたくさんあるけど、

割り切るのにも結構慣れと技術がいるんですよね。

 

「一生懸命努力すれば、きっと叶う」

っていうのは、やっぱり青春の輝きで、社会に出ると、一生懸命努力できる人が幸せになるとは限らない。だからこそ、学生生活は貴重なんだと思えるけど、

社会に出てから努力の方向を間違えると、自分を追い詰めることになったり、

うまく逃げることができないと、いろんなものに巻き込まれたり、いろいろ背負ったり。

 

自分が学生の頃、社会とか会社とか経済というのは、もっともっと大きくて、

上に仰ぎ見るような、今からそこに行くんだ、みたいな希望に満ちたものに見えていました。

経済的な自立や、いろんなものを背負う覚悟や幸せがある反面、学生時代の3年とか4年とか6年とか、短い期間限定の競争ではなく、

40年以上も続く競争の中に入っていくという激戦区でもあり、低賃金でも若いゆえの将来性とか体力で動ける、といった時期はそんなに長くない。賃金を上げる手段が出世しかないなら、やっぱりそこには激しい競争が待っている。

 

ある程度、そういうことが見えてきた頃には、

もう結構な大人になっていて、やり直したいと思っても、ハードルが高かったり、

抱えているものとの葛藤に悩んだりすることもあります。

 

今の時代は変化が多く、時代の流れも速く、

だからこそ、自分へのケアを忘れてはいけないな・・と感じたりします。

 

あれ、これもう限界かも・・

そう思ったときは、すでに自分の限界を超えつつあったり、心や体が悲鳴を上げているかもしれません。

 

ベーシックインカムなどが提唱されているように、昔の仕事と今の仕事は少し違うように思います。AI化が進むと、いらなくなる仕事も今後もっと増えるだろうし、

人件費を経費としてもっと削減するには・・・と人にその負担を負わせる時代は、もしかしたらいつか終わるかもしれない。

 

変化の多い時代だからこそ、自分をとりもどすことのできる時間を少しでも持ったり、

疲れたときには休んだり、落ち込んだり悩んだりしたときの対処法を持ったり、

自分の身を守る方法を、見つけておくほうがいいかもと思ったりするのです。

 

大人になったら、時に助けてくれるいい人もいるけれど、

結局自分を守るのは自分しかいない

だから、自分の限界を知っておくこと、バランスのとり方を身に着けておくこと、

休まなければいけないときに流されないこと、こういったことが、とても大切なのではないかと思えるのです。

 

 

 

お読みいただきありがとうございました^^