社会に出てから・・・いえ、学校に通っていたころからかもしれません。
長い長い時間をかけて、自分の感情が少しずつ消えて行って、
人前で自分の感情を出すということが、自分にとって自然なことでなくなり、
悲しくても、辛くても、周りに合わせて笑えるようになっていきました。
周りに受け入れられることこそが、生きる上でとても大切で、
自分の思いなどは、優先すべきではないことで、周りに認められていれば、
それでいいのだと、自分に言い聞かせ、無意識に自分ではなく、世間受けのいい選択肢
を選んでいました。
そうすることが、大人として、社会人として生きることなのだと、
苦しくてもみんなそうしてるのだから、子供みたいに自分の感情を出してはいけないのだと、ずっとずっと頑張っていたけれど、
ある日、感情があふれて止まらなくなった日がありました。
それは、辛い目にあったとか、いじめられたとかではなく、
やさしくされた日のことでした。
優しさは、心の奥に突き刺さり、殻を割って、心がむき出しになってしまい、思わず泣いてしまいました。
「なんでそんなに思い詰めてるの?」と聞かれた時答えられませんでした。
思い詰めてるなんて思っていなかったから。
ただ皆と同じように、普通に頑張ってると思っていたから。
北風と太陽の話を、ちょっと思い出しました。
そして今は、人にやさしくできる人は、育ちのよさとかもあるけれど、
その本人が、表には出していない苦労や努力をずっとされてきて、それを乗り越えてきているからだとわかるようになりました。
人にやさしくできる人になりたいなぁといつも思います。
優しい人の強さを、自分がつらいときに気づかされ、そうなりたいと頑張ってはいるものの・・・
まだまだ、修行の日々です^^;
お読みいただきありがとうございました^^