本を読むとき、私たちは、
著者の方の人生を追体験することができたり、作者の作品のなかで楽しむことができたり、いろんな言葉に出会えたりして人生を豊かにすることができるけれど、
私が一番本に救われるときは、人生に迷ったときだったり、
悲しみに押しつぶされそうになったときだったり、
自分の力のなさに打ちひしがれて、それでも前を向きたいときだったりします。
自分にもっと力があれば、もっと早く自分の未熟さに気づいていたら、
大切な人たちをもっと守ることができたのに
実際は助けられてばかりで、
自分にもっと強さがあれば、もしかしたらもっとまわりを幸せにできるかもしれないのに、
実際は弱くて、誰かに守られていて、それがとてもふがいなくて
そういう感情に押しつぶされそうになったときに、私よりもっともっと先を走っている人達の人生や想いを知ることで、
私だけじゃないんだな、とか
あの人はこういう時、こうやって乗り越えたんだな、とか
輝いているように見えた人でも、見えない苦労があったり、とんでもない努力をされていたんだな、と知ることができて、
自分たちが生きていくうえで、大切なことは何か、
大人として、周りの人に、大丈夫だよ、と言ってあげられる人間になるために、必要な強さとは何なのかを、知ることができたりする気がするのです。
守られる年代から、だんだんといろんな人を守らなければならない年代になって、いつまでも永遠に続くものなどはないと実感し、
しんどくても、今を、笑顔で、精一杯生きていこうとするとき、私にとって、先人の知恵は、やさしい道標となり、一つの灯台のようで、また頑張っていこう、と思う力になるのです。
歴史を学ぶことで、過去の人たちが、かつてどう生きて、どう死んでいったのか
何に悩み、どう乗り越えていったのか、何に犠牲を払い、何を得たのかを知り、
今に生かせることは何なのか考えることができます。
もちろん、今を生きる人の、知恵も借りることができたり。
大人になって、自分の未熟さに向き合う時、私にとって本は最高の相棒なのです^^
皆様は、道標にしている本が、あったりしますか?
お読みいただきありがとうございました^^