6年3年3年4年。
これ、何の年数だと思いますか?
義務教育から高等教育の、在籍期間です。
休学とか、いろいろな場合があるけど、基本ストレートだとこういう在籍期間。
大学の場合は、6年だったり、大学院へ進んだりもう少し幅があるけれど。
でも、だいたい、長くて6年くらいで、〇学生、といった立場を卒業していく。
小学生→中学生→高校生→大学生→・・・40数年?
そのあとが長すぎて、卒業とかなくて、定年までだとだいたい40年くらい。
いや、今は50年?
辞めてもいいけど、果たしてそれがいい選択なのかもわからないし、
そのあとは新卒カードはない。
でも、だいたい3.4年たって、先行きに悩み、
6年くらいでガラスの天井を感じ、
そのあとは、生きるため、家族のため、そういった別のモチベを足さないと、
働き続けることがしんどくなることもある。
慣れないことを、慣れるまで必死で、育ててもらって、やっと恩返しできるかな、くらいで、大きな生活の変化があったり、耐えられなくなり離職したり、転職を考えたりするのは、
次のステップに進みたいという気持ちが、
抑えられなくなるからなのかも。
そんな風に思う時があります。
日本の教育現場と、仕事の価値観は、全く違うもので、
お客様から、店員になるような。
本当は、卒業と同時に、今までいろんな人たちの仕事で支えてもらって生きてきて、
今度はその仕事で人の生活を支えるほうに回る、
仕事とはそういうものに思えるけど、
きっと、社会に出たころは、これまでの勉強や学びを生かして自分が社会で輝く、といった思いが強くて、
単調な仕事が、社会を支えているということに思いをはせることができない。
実際に生活して、いろんなことが当たり前ではなかったことに気付き、
いろんなものに感謝できるくらいになった頃には、もうけっこう年を重ねている。
幼くて許される時間が、どんどん伸びている。
そんな気がしています。
それは、技術の発展だったり、生き方の多様化だったり、いろいろあるけど、
本来必要のないものにお金が流れる時代に、
本当に生活を支えている人に目が向かなくなったこともあるように思います。
水道をひねったら、飲めるレベルのきれいな水が出る。
トイレを流したら、下水に流れて、浄化され、水が循環する。
お店に行ったら、食べ物を売っている。作っているのは誰?
卵が高い。でも何羽もの鶏を飼って、その餌代や空調を支える電気料金も上がり、
鶏が生んでくれた卵を回収して、スーパーで、命を1つ30円くらいで買っている。
暑いからエアコンをつける。エアコンを設置するためには、電気工事がいる。
家庭の配線など、現場で工事をしてくれる人がいるから、快適にくらせる。
電線を引いてくれる人がいたから、電気が供給される。
だいたい、一番身近なところで、工事したり、生産したり、インフラ維持したりしてくれている人たちの職業は、人気がない。
いつか、こういったことのできる人が、いなくなるかもしれません。
卵は10倍くらいになるかもしれませんね。
高い電柱に上り、危険な工事をするより、ゲームつくって配信するほうが、一部では稼げたりする世の中。
でも、電気がないとゲームもできないけどね。
身近なところにスポットが当たらないから、キラキラしているところだけ見える。
学校現場では、きっと教えてもらえない。
どう生きるかということ。
どんな選択があるかということ。
そして、自分のしていることが、誰かのためになっているという実感が、
結局自分の幸せにつながるということ。
20年、30年前に、もっといろいろ考え、知っていれば、
自分の周りに、もっと幸せを作り出せたように感じます。
でも、あの頃はあの頃で、いっぱいいっぱいだったから、仕方ないけれど、
時代の変化を認めつつ、本質をもっと見つめたい。
いろんなことが当たり前ではないのだと、
その中でどう選択していくのか、どのレベルで生きていくのか。
自分の頭で考え、小さいけれど、毎日をこう生きる、と決め、
いつか振り返ったときに自分を誇れるよう、いろんなことに感謝しながら、
小さく頑張りたいと思います。
お読みいただきありがとうございました^^