皆様は、お金の話を、子供にしたりしますか?
いろんな人が言われているように、この国ではお金や経済に関する教育が不足していて、年齢を重ねた大人でも、驚くほど金融知識がない人がいたりする気がします。
教わっていないのだから、自分で学ぼうとしないとわからないことも多いのです。
経済のこと、税金のこと、政治のこと、お金の循環の仕組み、決済方法のあれこれ。
お金を借りること、金利のこと、年金のこと。
そして何よりも、生活するのに自分がいくら必要とするのか、もしくは税金やインフラ維持に、いくら支払っているのか、貯金がどのくらいあればいいのか。
自分のことなのに、あまり深く考えていない人が多い印象を私は持っています。
クレジットカードが、借金のようなものだということ、リボ払いは便利なようで危険なこと、お金を借りて、延滞したらどうなるのか、
誰かが教えてくれたりしましたか?カード決済じゃないと信用されない国があるのはなぜだと思いますか?
100%の正解の金融リテラシーはないものの、やはりお金に関することを口にすることをためらう文化はまだまだあり、お金は汚いもの、子供の前で口にすべきことではない、といった考え方があったりすることも。
例えば、家族ができたら、ローンを組んで家を買う、といった発想は、住宅会社のCMなどでよく見かけ、なんとなく夢のある身近なお話、みたいに見えますよね。
でも、そのローンの仕組みや、返済方法、返せなくなったらどうなるのか、といったマイナスに見える情報は、自分から調べないと出てこなかったりします。
綺麗なものは、目立つところに置いてあるけれど、地味なことや、細かな契約、詳細については、契約書の下のほうや裏などに小さく小さく書いてあったり・・^^;
契約書の裏側などに書いてある約款を、隅から隅まで読んだことのある人はおられますか?
成人が18歳になるというので、いろんなことが問題視されていた中に、お金の教育、といったものがありました。
でも、そこで言われていたのは「投資」
経済的に自分の身を守ることもまだできず、貯蓄もこれからという新成人に、まず投資を教える?
この国はいつもなんかずれているとこで議論がされていて、本当に教えるべきことを教えないように私には見えます。もしかするとあえて教えないとか?
国や企業にとっては、守りにはいるよりも、どんどんお金を回してくれるほうがいいから、そういった方向に導きたいとか?税金のことを詳しく教えると都合が悪いからだまっておこうとか?
そんな風に、少し邪推をしたりしてしまいます。
奨学金の返済で苦しんでいる若い方が多くおられるという特集を見たことがありますが、借りる前に、どうしてもそれが必要なのか、返済が何年にわたり、かつ新人の給与でそれを返済しながら暮らしていけるのか、といったことを、よく考え、教わったりしているのか・・・
専門職以外の学歴が、社会に出てからあまり生かされず、就職活動のステイタスになってしまっている現状で、よほど学びたい分野の仕事がある人以外が大学に行く意味は何なのか、そこまでして大学に行ったのに、経済的に困窮するのはなぜなのか。
社会にでてから学びたい分野が増え、何年か働いてからまた大学へ入学し、専門性を身につけ転職する、など、海外のような流動性がなく、大学は18歳から22,23歳くらいに行くもので、大人になってから、年を重ねてから、が少数派の日本で、とにかく同質でなければ、といった強迫観念から無理に進学する人もいるように見えてしまいます。
資源がなく、貿易を含めた外交と経済で生き残っている日本では、とにかく国が進めたい方向へ舵を切らせようとしがちですが、
セーフティネットがうまく機能していないことの多いこの国で、国民に、若い人たちにリスクを負わせるというのは、どうなのでしょうか。
若く、まだいろいろなことに無知だった時代に、もっと知っておくことがあったように思えてなりません。
大人から見てまだまだ子供でも、今の子供たちはおそらくいろんなことを知っていて、その情報は、もしかすると偏ったものかもしれません。
もっと本気で、身を守るための教育を、お金や暮らしや税金、そしていろいろなセーフティネットに関する知識を、得られる場があればいいな、と思ったりしています。
お読みいただきありがとうございました^^