最近面白そうだなと思わず書店で手に取った本。
よく見たらFIREに関して書かれている本だった。
そしてよくよく見たら、そのコーナーは経済とかビジネスとかの枠ではあったけど、FIRE本が多く並んでいた。
・・ということは、FIREすることは、比較的多くの人たちの関心を引いている、もしくは、FIREできたらいいなと思っている人が結構いるということなのかな・・と。
私は、学ぶことも、働くことも好きです。
誰かが喜んでくれたり、人の幸せを作り出せたと感じることが好きだなと思う。
だけど・・・
会社員時代、今思えば相当恵まれた環境と福利厚生だったと思うけれど、
地獄のように辛い気持ちを抱えていた。
それはなぜか。
未来がなかったから。
日本人は勤勉な民族だと思う。
本当にまじめでよく働く。
その真面目さが、辛さを生んでいくこともある。
かつての高度成長期、働くこと、頑張ることが、皆の豊かさにつながり、幸せにつながった時代、きっと、今のような閉塞感はなかったと思う。
働くことに誇りを持てた時代だったかもしれない。
物が飽和の時代に、どこに向かえばいいのか方向性がわからない。
AIの時代。人がやっていたことがきっとかつての5分の1以下の労力と人数で成り立つ。
人手不足なのは、人の手で現場でやる仕事のみ。
きつい仕事の方が低学歴で低賃金。ホワイトカラーは人余り。
誰もやりたくない仕事は賃金を上げても誰も来ない。
賃金を上げることで会社や施設自体が倒産する。
そしてたくさんのホワイトカラーのみが残り、かつて氷河期で採用されなかった年代がぽっかりおらず、団塊世代の退職と、少子化により、若者不足で採用合戦が激化。
しかし氷河期世代のおじさんおばさんはいらない。
そして50を過ぎたら、大企業では数千人単位でのリストラ。
就業支援という名の転職サイト登録のみの対応。
人を大切にしない社会。ここがデフォになっているように感じる。
今、20代の若者たちも、いまリストラの対象になっている中年を見て、
中年世代になる前に、組織に頼らず、環境を問わず働ける、もしくは何があっても大丈夫な資産形成ができる道を探すべく、早期に転職する。
人を大切にしない会社や組織では、人はそこに忠誠を誓わない。
いつか捨てられるなら、自分の方から捨てられるように対策するのは当然のことだ。
少子化対策、と言いながら、人を大切にはしない。
教育現場の理想と、経済社会の現実が乖離している。
人は、自分が満たされて安心できる心理状態でないと、人にやさしくできない場合が多い。無敵の人が、今後増えてしまうのかもしれない。
綺麗ごとにあふれて、嘘が横行した社会に、若者が出て、何を思うのか。
若い今だけ優遇されているように見えるけれど、若者で亡くなった時、ずっといい思いができるのだろうか。
FIREという発想は、いつから生まれたのだろうか。ずっと前からあったけど、目立ってこなかっただけなのか、わからないけれど、
経済的に独立して、そのうえで、本当に意味のあると思えることで、少しだけ社会に貢献しつつ、生きていけたらいいなと、そういう発想が生まれるのは当然に思えてくる。
最近手に取った本の中で、とても面白いFIRE関連の本がありました。
FIREを目指している若者に向け、FIREした後どうするのか、どうやってFIREするのか、といったことを、とても軽やかに書いてあって、時に笑えました。
今回おすすめの本は、こちら(=゚ω゚)ノ
「一万回生きた猫が教えてくれた 幸せなFIRE」
ヒトデ 徳間書店
個人的に、とても面白いと思えた本でした。
ブログ収益累計5億円の著者の、FIREについての考えや、猫に説教されるという軽めの設定が好きでした(笑)
そして、働くことも好きな私でも、納得のいきそうな結論付けに、ほんとそうだよね・・と思えた自分がいました。
たくさん本は読んでいたものの、今年は突然仕事が忙しくなってしまい、更新があまりできずにいました。
来年から、また少しずつ本をご紹介していこうと思います。
皆様にとって、来年もよい年でありますように^^
お読みいただきありがとうございました^^