白うさぎの読書ブログ

読書好きが個人的に面白いと思った本や学び、社会への疑問などについてのんびりと書いている雑記帳です

変化を嫌う文化

昭和の時代と、平成、令和では、生きている人の価値観も、世間的な常識も、だいぶ変わってきたように思うけれど、

 

でも、人間の根底にある、こうすべき、ってところは変わらない。

 

いつの時代も、先駆者のような人たちがいて、

その時代では変人あつかいされていたけど、だんだん、そっちに近づいていって、

死んでから何年も何十年も何百年もたった後、その先駆者たちは英雄になったりしている。

 

ごくごく平凡な、目立って叩かれたりしたくない人たちは、

その時代のいわゆる常識的な生き方を続け、

はみ出そうとしている人達を批判し、平穏に暮らせる「今」をできるだけ変えずに続かせようとする。

 

そして、先駆者たちのしていたことが、時代の流れで主流になってくると、

手のひらを返したように、これが普通だよね、って言い出す。

 

つまり、その時代の「まとも」からはみ出さないように生きるのが、

一番批判もされず、生きやすいということ。

たとえそれが、時代に合わなくなっていても。

 

 

こういったことが、今の、少子高齢化だったり、増税だったり、デフレだったりの原因で、政治のしくみや、教育を作ったりしていて、

なかなか革新的な変化はおこらない。そう思えるときがあります。

 

例えばジェンダー問題などでは、日本は教育分野のジェンダー平等指数は上位でも、

政治、経済の分野がかなり下、・・というか下から数えたほうが早い。

 

つまりは・・・

政治や経済の中枢が昭和で、教育だけ令和にしても、昭和からあるところに勤めたら、

社会に出たら昭和にからめとられる可能性が高い。ということですよね。

 

もうみんなうっすらわかっている気がします。

日本は、変わらない。変わるとしても、衝撃的な何かがないと。

 

 

会社では、すごい実績を残す人より、このままじゃいけないから改革したいって人より、何も波風立てない人、脅威にならない人が上に上がることがある。

 

人は弱いから、上にいくほど孤独になるから、自分をよいしょしてくれる人を必要としてしまったりすることもある。

そうやって、仕事はそこそこでも、腰巾着と言われそうな人が一定数上に上がる。

 

変化のスピードが、日本はものすごく遅いけれど、

きっと変えたくないと思っている人たちが、

力のあるポジションにいるから、変えない力学が働いている。

 

一人の人間が、組織を良くする、とか、無理だから、

下から見上げる人たちが、自分の戦う場所や、戦い方を変えるほうが早い。

 

 

ただし、変化を起こすことに伴う責任もある。

自分の責任のとれる範囲で、行動を起こせる場所に行く、場所を作る、そして、そこで戦う。

 

何も考えず、組織にいて、そこで言われたこと、決めてもらった方針で生きるほうが、

実は変化を起こすよりたやすい。

 

本当は、もっと上にいる人たちが、学び、挑戦し、飛び出していくほうがいいけど、

変化を起こすよりも、そこにいるほうが楽。

ずっとそこにいて、慣れているし、ずっといれば、給与がもらえるし、生きていけるから。

 

飛び出せる人は、ものすごく一握り。

個人的には、これからは、飛び出せない大きな組織の人たちを味方につけ、その力を借りながら、組織の外で新しい波を自分で起こせる人たちが、時代を作っていく気がしている。

 

きっとハードル高いけど、

今の若者たちは、賢い人は本当に賢いから、

少し期待していたり。

 

 

ずっと頑張ってきたけれど、

次の世代に期待したい気持ちも出てきたこの頃です^^;

住みよい世の中になりますように。

 

 

お読みいただきありがとうございました^^