全然周りにたいしたことと思われていなくて、
日常生活ではほんと誰もが毎日やっていることだけれど、
全然スポットライトが当たっていなくて、
でもこれ、結構人によってレベルが違うよね・・と感じることの一つに、
ゴミ捨てがあります。
正確には分別と捨て方、という意味でのゴミ捨てです。
買うのは簡単なのに、捨てることの大変なこと・・^^;
分別したり、きれいに洗ったり、袋にいれてキケン物の表示書いたり、
ゴミと資源を分けてそれぞれの決められた日に、決められた時間までに持って行ったり、そんな日々との格闘が始まったのは、家庭を持った日のことでした。
お互い一人暮らしをしていたころの不用品などや、家庭で出るゴミの捨て方がよくわからず、ゴミ捨てのマニュアルを、熟読し、これ、いつどうやって捨てればいいのかしら・・といったものの捨て方を模索しました。
通勤までにゴミの分別をし、出す、といったことを当日やるのは無理だとわかり、
日々分別と、前の日までに袋を作る、といった作業をすべきだな、と悟りました。
捨て方がわからないものや、環境に配慮していないかも・・といったものを買うのは控えよう、と思えました。
そして、芸人の方で、ゴミ収集のお仕事をされていた方の出された本を読み、
衝撃を受けました。
そう、当時余裕がなさ過ぎて、回収してくださるかたの安全とか、労力に、気付いていなかったのです。
ゴミ袋をぱんぱんにして出すと、収集車でつぶすときに袋が破裂し、清掃員がゴミを浴びたりすることがあります。と書かれていて、それはそうだな・・と思いました。
キケン物は危険と書いてないと、清掃員の方が回収するときけがをすることもある、とあり、ほんとそうだなと思いました。
みんな日々仕事で忙しく、清掃員の方も仕事としてやってくださってはいるけれど、
出す側のモラルとか、きちんとルールにのっとってきれいにゴミをだすスキルとか、回収してくださる方への思いやりとか、そういったもので、街の住みやすさとか治安とかがわかる、と書かれていて、すごく納得しました。
町内会などでゴミ当番などをやると、違反ゴミの多い地域と、そうでない地域があることに気づきます。そして私の住んでいるところでは、厚生委員が、いくつもある地区の違反ゴミを処理しなければなりません。
その委員を1年やったとき、思いました。
「なんでこんなものをここに出していいと思えるのかな・・」とか
「燃えるゴミの日に、燃えるゴミ袋のなかに、缶とかびんとか、回収できないゴミをいっぱいに詰め込んで出すのはいったいどういうつもりなのだろう」とか
「リサイクル対象のものを、粗大ごみの日に出しても回収してもらえないし、役員のひとがトラックかりてリサイクルのセンターまで運んでお金を町内費で払わなくてはならないのに、平気でそこに置いていく人はどういった考えで・・・?」とか
そんな風に思いました。
思いました・・・が、はたして自分がそういった役員を経験する前、家庭を持つ前、
ゴミの捨て方を知る前に、回収してくれるひとや、役員の人たちに思いをはせたことがあったかな・・と、そんな風にも思いました。
ゴミの捨て方、といったことを、あまり教えてもらうことはなく、処理する側の仕事に着目することも少なく、なによりも清掃員の方への感謝と思いやりが、自分にあっただろうか・・と違反ゴミを見ながら自問しました。
違反ゴミが多い地域は、捨て方がよくわからないから、忙しくて本当に余裕がないから、とりあえずここに置いとけば、誰かが何とかしてくれるだろう、そういった人が、結構多いのかもしれません。
本を出された芸人の方が、引っ越しを考える場合、まず住みたい街の候補地の、ゴミの回収場所を見る、と書かれていました。そこを見ると、その地域の自治体がうまく機能しているかどうかとか、そこの地区の住みやすさ、住民のレベルなどがわかると。
今となっては、本当にそれを実感します。
日のあたることのない、日々あることだけれどそれをあまり意識していない、けどとても大切なこと、そういったところに、結構高いスキルと、知識が必要で、
そういったところに、人間性がでるんだな、と思いました。
見えないことに、気をちゃんと配れる、そういった人になりたいなと思いました。
大人として、恥ずかしくない生き方をしたいと。
生き方もそうだし、いろんな問題に対してもそうだし、ゴミに関してもそう。
自分のことに、きちんと始末のつけられる人間になりたいと、日々奮闘しています。
きちんと生きるのは結構大変^^;日々それを実感しています。
お読みいただきありがとうございました^^