白うさぎの読書ブログ

読書好きが個人的に面白いと思った本や学び、社会への疑問などについてのんびりと書いている雑記帳です

悲しい事件

投資サギで、150万円の借金を背負い、22歳の女性が命を絶ったというニュースを見ました。

母子家庭の方だったようで、ご本人と、残されたお母様が本当にお気の毒で、本当に読んでいて辛かったです。

 

真面目で、人に気を遣う優しい人。 そういう人だったと書いてありましたが、

そもそも経験のない優しく人の誘いを断れないような方が、投資話をしてくるような人にかかわるべきではなかった気がします。

 

金利の今、投資をしよう、的な雰囲気になっていますが、以前も書きましたが、その前にまず知識と、自分を守る資産形成が先だろう、と本当に思います。

 

今は、預金などの金利はほぼつかず、置いておいてもお金は増えません。

ですが、1000万までは、万が一預けている金融機関がつぶれても保証があるし、減ることもありません。

私は、まず生きていて、何かあった時にとりあえず数年生きていける、という貯金をすることが、資産形成の基本だと考えていて、余剰で10年から20年ほったらかしにしても大丈夫、といったお金で投資に手を出すべきだと思っています。

 

今は、スマートフォンのアプリなどで、ためたポイントを積み立ての運用商品に回せる、といったものがあった気がするのですが、あれは面白そうだなと思います^^

 

いわゆる投資家、という方々は、とても大きなお金を動かされています。

額が大きいがゆえに、少しの運用利率であっても、利益が生まれるのです。

個人的には、投資というのは、ある程度のお金を持ってから余剰でするものと思っていますので、少額でやってもあまり利益はでないように思っています。少額で、仕組みを知る、という目的でやってみるのはいいかもしれませんが。

 

積み立ての投資信託などの商品だと、少額でコツコツ、リスク分散もできるので始めやすいですが、

その運用に回しているお金の流動性はとても低いものだと考えなければなりません。

なにか必要が生じて、急いで解約して現金にしなければならない、というとき、その元本が大幅に減っているかもしれないし、解約手続きをしてすぐお金が戻ってこないものもあります。

 

そして、万が一そのお金のほとんどを失うことになっても、生きていける範囲でなくてはなりません。

 

 

私は以前、金融機関で10年ほど働いていたことがありますが、私がいた職場の人(特に男性)は、自社のそういった商品をほとんど買いませんでした。

お客様には、たくさん、たくさん売っていましたが。

 

 

それはなぜなのか。

ごくごく平均的なサラリーマン程度の資産で運用し、家族を養っている自分のお金が流動化できなくなったり、減ったりすることは、自分たちにとってマイナスと思っていたからです。

 

 

投資というものは、資産家向けの商品です。

 

個人で投資に手を出す場合、基本生活していくうえで、10年から20年忘れていられるくらいのお金でなくてはなりません。

 

お金の流動性がない、ということは、もしその現金があれば経験できたであろうことが、できないということでもあります。

 

お金のことは、これぞという正解がないので、とても難しい分野ですが、

何かが起こって働けなくなっても、最低1,2年は乗り切れる、といった資産(この場合は流動資産)を形成することがまず基本だと私は思っておりますので、

貯金もないのに投資に手を出す、といったことはギャンブルに近いもののように感じます。ましてや借金して投資しろ、と言ってくる人がいたら、関わるべきではありません。

 

資産形成=投資 ではなく、生きていくためのお金を作り、守ることだと私は思っています。その中には当然、預金も含まれます。

 

稼げる自分でいること、そしてそのレベルになるために経験を積み勉強すること、といったことが、現役世代で、まだ若いうちは最大のリスクヘッジのように私には思えるのですが、

今や国主導で資産形成(この場合投資という意味)を進めており、少し怖いなと個人的には思ってしまったりします。

 

私は、勉強のため、そしてノルマの数字を上げるためも兼ね、かつていた職場で取り扱っていた金融商品を、一通り買っていました。

ただの会社員ですので、少額ずつしか買えませんでしたが。

そしてそこを離れた後、10年をかけて解約しました。

利益が出たものもあれば、損失がでたものもあり、約500万程度の投資でトータルでいうと、二十数万プラス、といったところでした。ずっと不況だったのもありますが。

 

一度に手にすると嬉しいくらいの金額ですが、10数年で見ると、これをもうけたというのか、その期間そのお金で勉強などをしたほうがよかったのか、わかりません。

私は、商品知識を得るため、お客様にきちんと説明できるようにするため、といった目的でしたので、そういった意味ではプラスでしたが、個人的には、運用自体に魅力を感じたことはありませんでした。

なぜなら、私は、そこに勤めていた間毎日、仕事柄相場や為替などの値動きを見て、気が休まるときがなかったからです。自分のお金や、買っていただいたお客様の資産が減っているときは、精神的にとてもきついものでした。

 

投資には向き不向きがあります。

相場によっては、一気に値下がりするときもあるし、そのときの情勢によっては、上がるときもあるので、いちいち一喜一憂していたら心がもちません。

なので、元本が減っているときに不安になってなにも手に付かない、といった性格の方には向いていないと思っています。

 

銀行や、経営規模の大きな会社は多くの金融商品を買っていますが、個人の場合は資産家以外は金額の規模や、目的が異なるので、よく考えて買うほうがよいと私は思っています。

 

投資信託よりは、外貨預金のほうが理解しやすく、解約タイミングもわかりやすいので、個人的には好きでした。どうしても投資信託を買うなら、インデックス型のものを少額で初めてみるのがよいかも・・と個人的には思います。ただし、株の値動きや、どういったことが経済に影響するのか、などの勉強をしながらです。

 

でも、本当は生活力をつけ、正しい金融知識を身に着けること、経済の仕組みを知ること、自分の身の丈はこのくらい、といったレベルを知ること、これが、本当の意味でのリスクヘッジではないのかと、私は思っています。

 

そして大切なこと。わからないときに、相談できる人や場所を持つこと。

 

楽しいこと、嬉しいこと、刺激のあること、胡散臭いこと、辛いこと、怖いこと、

世の中にはあふれています。正しく世の中を見る目を養うために、学ぶべきことは、きっと、学校の中で学ぶことと同じくらい沢山あるように思えます。

 

 

 

 

 

お読みいただきありがとうございました^^