白うさぎの読書ブログ

読書好きが個人的に面白いと思った本や学び、社会への疑問などについてのんびりと書いている雑記帳です

カースト制度なんてこの国にはないけどね

人間という生き物は、人と自分を比べて「勝った!」と思うことが大好きな面がある生き物なのかもしれません。

 

「負けず嫌い」というとなんだか頑張ってる感出てるけど、要するに、人の下になりたくない、人よりも劣ってると思われたくない、っていうのが本音じゃないかな。

 

社会に出て、いわゆるレールの上での椅子取りゲームで散々疲れて、

人生きついわ・・みたいに思ったときもあったけれど、

よく考えたら、子供の頃からそういった戦いはあったな・・と振り返って思います。

 

いや、むしろ子供の頃の、いわゆる「スクールカースト」、あれがほんとに怖かった記憶があります。

 

いい大人になったので、振り返って「あれはなんだったんだろう」とか冷静に思えるけど、当時はすごく怖かったな・・という記憶があります。

 

中学校くらいからなんとなくあって、私が中学生だったころの学校でのカースト上位は、「ヤンキー」でした。それもかなりのレベルの・・暴走族に入っているとか。

 

次に「おしゃれな子・先輩にもてる子」

次に「そこそこしゃべるし無害でおとなしい子」

最下位が「勉強ができてダサい子」でした。

 

今はどうなんでしょうね^^;今でもそういうのはあるのでしょうか・・

 

本音が言えて、みんなで同じように仲良くできるのって、いつまでなのでしょう?

学校によってはそういうところもたくさんあったりするのかもしれませんね。

 

当時は、先生などの大人よりも、同世代の目が怖かった記憶があります。

 

先生の言うことを聞いている子はださい、という価値観の中で、カースト上位にいくことで自分の内申点を犠牲にして将来を棒に振るか、

スクールカーストの地位が下がるのを覚悟してまじめに勉強するか

こっそり勉強して表面的にはちょっと悪いけどかわいい子、的なポジションを得るか。

 

自分で書いていて、なんだか馬鹿みたいだな、と思ったけれど、

その当時は死活問題で、とても真剣に悩んでいたような記憶があります。

 

会社などでも、そのとき勢いのある上司に好かれている人は、カースト上位で、いじめられたり馬鹿にされたりせず、穏やかに仕事ができるけれど、

何かのきっかけで権力者に嫌われると、「あ、あいつ叩いていいんだ」という空気になり、ストレスのはけ口的ないじめがはじまることも何度か見てきました。

 

大人も子供も変わりませんね。

 

もし、職場でいじめられていたりする人がいて、力のある上司がその人を嫌っていて、かばったりしたら巻き込まれて自分の評価が下がるかもしれない、もしくは自分もターゲットになってからかわれたりするかもしれない、というときに、

 

あなたはどうしますか?

 

きっと大人も子供も同じように怖い。

 

自分が大事で、家族がいるから仕事辞められないからかばえない、生き残りたいから見捨てる、うまくやれなかったあいつが悪い、となったりするかもしれませんね。もしかしたら。

 

身分制度なんて、今のこの国にはないけれど、優劣つけたい生き物の人間は、

もしかしたら、時々どこかで誰かを見下したり、人よりも上であることにほっとしたり、

そういった感情を持ちながら、生きていくのかもしれません。

 

目を付けられない、嫌われないということが、

仕事の能力よりも大切なのかもしれません。

うまくかわす力、なめられたりしない実力や人脈を築く力が大切なのかもしれません。

 

 

でも本当は、カーストなんて、ないけどね。

 

 

そのことに気づくのは、そこを離れてからなのかもしれません。

 

 

お読みいただきありがとうございました^^