私は、本を読むことも、人の話を聞くことも、説明したりすることも、
どちらかというと得意分野に入ると思っているのですが、
「話す」のは、とても苦手です。
何気ない人の言葉に傷つくこともあり、逆に深く考えずに発した言葉で、人を傷つけることもあるから。
楽しく、なんでも言い合えたのは、(と思っていたのは)20代前半くらいまでだったな・・と
個人的には思うのです。
そのくらいから、個人の選択によっては人生が分かれる。
人生が分かれるということは、すごく仲が良い友達であったとしても、
一緒に過ごす時間の優先順位が下がっていくということ。
気兼ねなく話せる関係を大人になってから築いていくことは、
結構大変なことだな、と私は思っています。
同じ空間にいて、居心地がいい人と、そうでない人がいて、
その判断基準は人それぞれだけど、
同じような距離感で、居心地よく過ごせる人と、一緒にいたいな・・と
今はそう思います。
無理して友人や知り合いを増やすことに、あまり価値を置かなくなったからかもしれません。
言葉を発しなくても、その人のことがなんとなくわかる。言葉を交わさなくてもなんとなく居心地がいい。
私にとって、そういう人と過ごす時間は、とても幸せなときです。
安心していられるから。
同じことに価値観を置いていて、信頼関係の築き方が似ていて、距離の詰め方が似ている。そういった人に出会える奇跡が、沢山あったらいいな。
もちろん大人だから、誰に対しても一定の敬意をもって接するけれど、
みんなと仲良くしなさい、的なことを言われていた子供時代とちがって、
すごく近いところにいる人を自分で選ぶ、というわがままを通せることが、
大人になってよかったことの一つかもしれません(笑)
言葉を発しなくても、居心地のいい人とは、
逆にたくさん話をしたい、と思ったりします。
とても、不思議ですね。
お読みいただきありがとうございました^^