著者の方の考え方が好きで、よく手に取る本の中に、
「人生を変えた一冊はその人が不遇の時代に出会った本で、その本を境にしてその人は生まれ変わった、というくらい重みのあるものだから、本気で親しくなりたいと思った人にしか、人生を変えた一冊は何ですか、という質問はすべきでない。そのくらい際どい質問だ」
といったことが書かれていました。
今の私には、すごく共感できる言葉でした。
なぜなら、私もそういった経験があるからです。
それまでも本は好きで、子供の頃からたくさん読んでいたけれど、
本気でガツンと心に響き、自分はなんと無知だったことか・・と感じたあの時、
私は明らかにかつての自分と決別したいと思ったからです。
そこから、本気で本を読み、いわゆる学校のお勉強や、仕事に関する知識だけではなく、人間について、人の感情や組織の成り立ち、社会、国、経済、いろんなことを学び、そうしていくうちに、
かつて学校で学んで、社会では役に立たないと思っていたことや、一見無駄のように見えることの大切さを再認識しました。
自分は、どこか社会ではお客様気分だったのだなと、当時自分を恥ずかしく思いました。
いろいろうまくいかず悩んでいたあの頃、衝撃を受けた本は、
ベティ・L・ハラガンという方の書かれた「ビジネスゲーム」という本でした。
もうずっと昔のことだけど、受けた衝撃は今も覚えていて、
今の仕事の価値観とはだいぶ違うと思うけれど、当時組織の中でもがいていた私にとっては、人生を変える1冊でした。
そこから、本気で人生と向き合う読書を始めました。
単なる娯楽の小説であっても、とても深い人生観と感情の機微があるのだと感じるようになりました。
年を重ね、人生経験を積むことは、とても素晴らしいことだと思えるようになりました。
当時は、実力が伴わないのに年を重ねる、といったことが恐怖で、いつも何か焦っていたように思います。
あなたの人生を変えた1冊は何ですか?
皆様にすばらしい本との出会いがありますように
お読みいただきありがとうございました^^