最近流行ってます。パーパス、SDGS。
言葉だけはよく聞くけど、つまり何?と思ったりする人、いませんか?
流行ってます、という表現は、なんだか不謹慎かもしれないけれど、
おそらく10年も20年も前から、大切にすべきことと思い、働きかけ、発信していた人がいたはずで、なぜ今更というか、今になって、それに名前をつけて、今の時代にあるべき姿、のように突然言われ始めたのか・・・
気候変動や差別など、巧妙に隠せていた(と思い込んでた)ことが、もう隠せないくらいに大きくなり、SNSの普及で誰もが世界に個人で発信できるような世の中になったため、これは取り組んでいるように見せないとイメージダウンして売り上げ下がる!となっただけのように感じるのは、穿った見方でしょうか。
多様性、などもそうですね。ずっとずっと前から、社会的に見て少数派、そして弱者と言われている人たちと、女性は差別に苦しみ、ずっと戦ってきていたはず。もともと多様性に富んだ世界に、多様性に富んだ人種が暮らし、今の世界があるのに、それに流行りの言葉を付けただけ・・・のように感じてしまったりもします。
経済、政治、環境、平和、平等
すごくすごく大切で、たぶん一生解決しないテーマです。
人間は、ずっとずっと、きっと滅びるまで、この分野であれこれ議論し、デモを起こし、何らかのスローガンをかかげ、生きていくのでしょう。
小さな私たちにできることといえば、身近な小さなことだけ。
経済の裏と表を知ること。
政治を知ること。きちんと向き合うこと。
環境問題を改善していくためまず身近な行動を変えること。
平和、とはどういう状態を言うのか、それを成り立たせているのは何なのか考えること
平等を実現するためには、多様な人種や価値観、性別などによる違いを知り、それぞれを尊重できるようにすること
様々な問題は、個人個人が、それについて無知であることから来ている気がしています。
そしてそれについては、学校の勉強だけでは学べないのです。
そしてまた、実際に物事を動かせる大人が、もっと学ぶべきだと私は思います。
今の資本主義は限界にきていると言われています。
経済を回すため、会社を維持するため、雇用を守るために仕事を作り、
需要があり必要だから、ではなく、〇個以上作らないと利益がでない、という作り方をずっとずっと続けると、どうなるのでしょうか。
かつて国を支えていた産業も、会社と、社員の方の生活を維持するため、生産し続けるしかなく、人件費削減で海外に工場を移し、市場を求めて途上国に進出していますが、市場がすべてなくなるまで売ったあと、どうなるのでしょうか。そして途上国と言われる国の人々が、今の先進国のしていることと同じような生き方をすると、その時地球はどうなっているのでしょうか。
これらは、もはやとても政治的な問題です。
今を変えるには、政治の力が必要ですが、変化を起こすことはとても難しく、時間もかかるでしょう。現状を知ること、ちゃんと選ぶこと、いろいろな国や文化、民族、性別による違いなどを個人個人が学ぶことで、個人が団体となり、国となり、力になるのではと感じています。
今回は、パーパス経営について書かれている本を読みました。
パーパスとは、直訳すると目的、といった言葉ですが、この場合、「企業の社会的存在意義」といったことを指すようです。
世界全体で取り組みが広がり、それに配慮した会社でないと、新卒の優秀な学生を採用できない世の中になってきているとか。GAFAからは、すでに学生が離れてきているようです。
約1億人超の人口ゆえに、ガラパゴスで生き残れてきた日本ではどのような取り組み方になるのでしょうか?
世界的な変化の流れが、一時の流行で終わらなければいいな、と思っています。
PURPOSE パーパス 「意義化」する経済とその先
岩嵜 博論 佐々木 康裕 NEWS PICKS
世界的企業の取り組みなど、とても興味深い内容でした。
いろんなことに配慮したブランドがあることも、企業が新しい取り組みをしていることも、とても素晴らしいと思いましたが、もっとずっとずっと前から、取り組むべき課題だったとも感じています。
かつて会社で、社会やお客様の役に立つのかもわからない仕事をたくさんたくさんやってきた私が味わった気持ちは、きっと私だけが感じたものではないはず。
さまざまな問題について考え、配慮し、存在する意義があり、やる価値のある仕事で生きていけるなら、それはとても幸せなことではないかな・・と感じています。
お読みいただきありがとうございました^^