白うさぎの読書ブログ

読書好きが個人的に面白いと思った本や学び、社会への疑問などについてのんびりと書いている雑記帳です

女性が正しく自分を守るには

 

過ぎ去ってから振り返って、あぁ、あの時こうしたらよかったのかも・・とか、

あの頃もっと、知識や、考える力があれば、と思ったりすること、ありませんか?

 

男性も女性も、存在としては対等に尊く、ジェンダーフリーな世の中に、少しずつ変わりつつあると思うのですが、

男性と女性の間には、身体的な、大きな違いがあり、おそらく、男性と女性の悩みの間にも、大きな違いがあるのではないかな、と私は思うのです。

 

おそらく、女性のほうが、男性よりも早く現実を見ることになり、男性よりも早い時期に、決断を迫られる。無知なままだと、男性社会の波にのまれて、流されて、行きつく先が結果的に幸せならいいのだけど、そうでなかったときに、自分で選んだ道だという思いがなければかなり生きづらくなるのでは・・・と個人的に感じます。

 

結果的に流されていても、自分の意思で、今は流されてみよう、と決めた人と、気が付いたらこうなってた、というのでは、望む結果にならなかったときに、腹のくくり方というか、生きる力に差がでてしまうのでは・・と思うのです。

 

女性の体のこと、体をつくる食べ物のこと、職業のこと、

お仕着せの全体教育ではなく、真剣に女性の人生設計について教えてもらえるところはあるのでしょうか。

 

自分を大切にしなければ、簡単に壊れてしまうものも、女性には多く、たとえそれを望んでなかったとしても、知っているのと知らないのとでは、大きな差があるような気がするのです。

 

自分が10代、20代だったころ、女性特有の体調不良で苦しんでいても、相談するところがありませんでした。

病院は敷居が高いと感じ、就職してからは職場の役職は男性ばかりで、女性特有の体調不良については何も知らず、「迷惑かけやがって」みたいな接し方をされました。

 

「ずっと薬のんどきゃいいんじゃない?」とか

「奥さんに聞いたけど、つらいのはわかるけど、それを職場で出しちゃいけないって言ってた」とか

「だから女性はめんどくさい。もうやめたらいいんじゃない」とか

 

働き、産み、育て、家事をし、介護もよろしくね みたいな雰囲気にしつつも、

職場環境はあまり変わることなく。

 

女性が、知識を得て、正しい知識で体を守り、正しく制度を使い、健康で前向きに生きていくためにはどうしたらいいのでしょうか。決して甘えではなく、自衛できるようにするために。

 

砂漠のような男性社会の会社で、ただ一人、水もなくさまよっているような、心もとない気持ちでひたすら日々頑張るしかなく、

アパートで一人泣いた日々を、昨日のことのように思い出すことがあります。

 

女性は、男性と比べ選択肢が多いように見えるでしょうが、

働き方においてはおそらく男性よりも非正規率が高いはず。

ライフサイクルによって、正社員、派遣、パート、アルバイト、専業主婦と、変わることもあり、

男性から見たら、自分の意思で決めてるように見えるかもしれないけれど、

 

正社員の働き方を維持したまま、それ以外の部分にエネルギーを注ぐのは無理ゲーといった状況で、やむなくどちらかをあきらめる、といったことや、

仕事、家事、育児があるなか、管理職になってしまったら、きっとパンクしてしまう、と思って辞退する、といったことや、

子供を産みたいけれど、今会社を休むことになったら、おそらく出世のレールからは確実に外れ、退職まで閑職のまま飼い殺しになるのでは・・といった恐怖や、

イムリミットがある中で、どうやったらその期間内に仕事と自分にとっての幸せに折り合いをつけていけるか、などの悩みは、理解できるのでしょうか?

 

女性に家族を養っていけるのか、という人もいますが、同じ会社に勤めていて、男性のほうが辞める、という選択肢もあるはずですが、それができる人はどのくらいいるのでしょうか?

 

一度正社員を辞めたら、同じ待遇で復帰するのはほぼ不可能な中、断腸の思いで退職を選ぶ女性が多いことを、知っているのでしょうか。

 

どんな仕事でも、生きる糧を得るためのもので、割り切るべきところはあってしかるべきなのですが、非正規社員の扱いは、それを経験していない方には想像もつかないほど悪く、会社にとってのみ、都合のいい存在として、人材の調整弁として使われています。

 

今までの経験や経歴を0にしたくない、という気持ちは男女問わず誰にでもあり、もはやお金だけの問題ではないのだと思うのです。

 

「職場」の知識だけでは、身を守れない。おそらく、生活スキルや、お金のこと、セーフティネットのこと、インフラのこと、食べ物のこと、そういった知識を身に着けることで、結果的に身を守ることになる、と感じているのですが、いつそれについて学ぶのでしょうか。

 

親が、そういった意識が高く、導いてくれるようならいいのですが、そうでなく、親も生きていくのに必死な状況で育った場合、どこで知識を得たらいいのでしょうか。

 

子供の頃の家庭科の授業などでちょっとした料理や裁縫などは学ぶものの、社会で生き抜く知識や、自分の体を守る知識は、どこで身に着けたらいいのでしょうか。

 

学校で勉強や受験を勝ち抜いて何かを得るように、社会に出てからも、社内で評価されるために、会社の求めることを必死にやっていて、体を壊し、倒れてしまったときに思ったのです。自分を大切にしなければ、家族やいろいろな人に、結局迷惑をかけることになり、幸せも遠のくと。

 

でも、当時どうしたらいいのかわからず、自分の中で優先順位を決め、踏ん切りをつけるまで、悶々と悩む日々を過ごしました。

 

どうしたら笑えるのか、家族を幸せにするためにどうすべきか、私の収入がなくなってしまってもいいのか。復帰しても、非正規の給料でもやっていけるのか、せっかく親に大学を出してもらって、それまでつかんできたものを0にしてもいいのか・・・と。

 

男性女性問わず、もっと流動的に、いったん辞めて休んだり、留学したり、大学に戻ったり、そしてまた働いたりできたらいいのにと思います。誰もがもう少し気楽に、働き方を選べる世の中になれば、笑える人がもっと増えるのではないかな・・と感じています。

 

そして何より、自分を守るために、学ぶことが大切なのでは、と思っています。

 

お読みいただきありがとうございました^^