他人に、自分の思ったことを正確に伝えるのは、なんと難しいのでしょう。
一言一言、言葉を選んだつもりでも、受け取る側に一切の判断を任せなければならないのですから。
言葉はとても便利で、楽しく、でもとても難しい、諸刃の剣のようだな・・と感じたりします。
かつて、他人のなにげない一言にとても傷ついたとき、思いました。
自分も傷つけてるかもしれないと。
人の気持ちや立場を思いやることは、できているようで難しく、経験や想像力をかなり必要とするような気がします。
でも、経験値だけを頼りにしようとすると、人生経験が短いうちは見えないことも多く、人生経験を積んである程度見えるようになってくると、もう結構年を重ね、やり直しが難しい年齢になっていたりするので、年齢、性別、国、いろんな違いがある中で人の痛みや幸せや苦しさを思いやれる人間になるために、読書が役に立つのではないかな・・と思うこの頃です。
「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」
ドイツの名宰相であるオットー・ビスマルクの言葉です。
いい大人になって、本当にそれを実感しています。
未来が無限に広がっているように見えていたあの頃は、目の前のことをこなし、自分の経験値を上げ、未来をつかむことに必死でした。
その過程で、必死すぎて見えなかったことや失ったものがたくさんあったことに、誰が見ても大人だよね、という年になってから気づき、かつての視野の狭かった自分を恥ずかしく思いました。
未来は過去の延長線上にある
ドラッカーがそう書いていましたが、いい未来をつくるため、その過去になるはずの今日を、大切に生きようと思いました。
今年もまた、読んだ本をご紹介していきたいと思います。
お読みいただきありがとうございました^^