目の前のことを忙しくこなす日々が続くと、自分の心が見えなくなること、ありませんか?
一生懸命頑張ること、期待に応えること、その場所でいいと思われている価値観に従い、そこで結果を出すこと。それを目標に生きていた頃、すこし過労気味になり、1週間ほど入院してしまったことがありました。
「仕事を辞めたい」とふと思いました。
ですが、それまで何かを途中でやめたことのなかった私は、「辞める」ことを「逃げる」ことと同意義と感じてしまっていて、
辞めたいけど、つらいけど、でも逃げるのはダメなことだから頑張らなければ・・みたいな気持ちでそのまま何年か働いていました。
結論から申し上げますと・・・
限界がきました。
その場所でいいと思われている価値観=自分がいいと思えない価値観
だと、だんだんと辛くなり、なんのために働いているのか・・みたいな気持ちになりました。生きるために、食べていくために仕事をしているのに、仕事をするために生きているみたいな、そんな状態でした。
「みんな働いている」のに、「今は共働きが当たり前の世の中」なのに、「女性も活躍できるはず」なのに、「私は」辞めたいと思っているなんて・・・
そんなとき、尊敬している人生の先輩である女性に言われたのです。
「あなたは、専業主婦や、家族に合わせて非正規で働いたりしている人を、下に見ているんじゃないの?」
そんなことはありません。そう返しました。本当に、そんな風に思ったことはなかった。ですが・・・
一つのレールに乗った生き方以外を考えられもしなかった自分の驕りと、無知に気づき、反省しました。
そしてそのころから、どんな生き方が幸せか、何を選ぶか。人様に迷惑をかけないのであれば、その選択は自分次第で、人が決めることではない。今の私は、自分と家族が幸せに暮らすためにどう生きるか、という転換期なのかもしれない。自分のことだけでなく、話し合って、生き方を変えてもいいかもしれない。そう思うようになったのです。
生活していくのに、家族が生きていくのに、いくらくらい必要なのか、自分たちが月にいくら使えて、どのようにお金やモノや生活の仕方を管理すればいいのか。
当時の私は、考えていたようで、本当の意味ではよく分かっていませんでした。
将来への不安からやみくもに「節約しなきゃ」と思ってみたり、ストレスから週末にたくさん買い物してしまったり。
自分たちのくらしをもっとコントロールして、「これがいい」と思える生き方がしたい。そう思っていたときに手に取っていた本を、今回はご紹介したいと思います。
「幸せのしたく」 内田綾乃 宝島社
忙しい中、一つ一つ丁寧に気持ちをこめて、家族や友人を大切にしながら家事をされていて、「仕事」とは何かを考えさせられました。
「くりかえし」の家事を楽しむ小さな工夫
田中 千恵 KADOKAWA メディアファクトリー
3人のお子さんを持つ専業主婦の方が書かれたものですが、日々の家仕事ををどのようにされているか、家族のためにどのようなところに心を砕かれているかがよくわかり、なんだか温かい気持ちになりました。
家族のための仕事は、こんなにも尊いのに、「一億総活躍社会」の「活躍」の部分に、家事や子育てや介護などがカウントされず、むしろいかに外注して稼ぐか、みたいになっていることに疑問を感じざるを得ませんでした。
「ぼくたちにもうモノは必要ない」
佐々木 典夫 WANIBOOKS
ミニマリストという言葉をこの本で初めて知りましたが、私にとってとても衝撃的な本でした。
なぜためこんでしまうのか、捨てられないのか、買ってしまうのか、がよくわかったような^^;
私はミニマリストではないのですが、シンプルに暮らしたいと思っていたときに手にとり、なんだかすごくスッキリした気持ちになりました。
単純に、とても面白かったです。
次回は少し長めのお休みに読みたい本をご紹介したいと思います^^
お読みいただきありがとうございました^^