白うさぎの読書ブログ

読書好きが個人的に面白いと思った本や学び、社会への疑問などについてのんびりと書いている雑記帳です

なつかしの雑貨店

「雑貨店」というとどういうお店を思い浮かべますか?

今の若者だったら、カフェに併設されて売られているようなおしゃれなグッズを取り扱っているお店のように思うかも・・^^

祖父母が元気だったころ、その家の近くにいわゆる「雑貨店」があり、そのご家族とも仲良くしていました。当時の雑貨店とは、ほうきやちりとり、タワシ、洗剤、チリ紙、肥料、ジョウロ、お箸、文具など、本当に生活に必要なものを売る生活用品のお店でした。

祖父母の家を片付けているとき、かつてそのお店で買って、まだ包装が未開封だった新品のお箸をみつけました。きれいな塗のお箸で、1つ1つ作られたものらしく、紙で貼られた値札がついたままで、そこには「800円」と書いてありました。

100円ショップなどない時代、まだ大型スーパーも少なく、物が一つ一つ作られていた時代で、小さな商店がたくさんあったあの街を思い出し、懐かしさとともに切なくもなりました。

当時の家族の人数分あったお箸。今は私と家族が使っています。

 

今日はそんな雑貨店が舞台のお話をご紹介します。

題名と、表紙の雑貨店を見て懐かしくなり手に取った本ですが、とても面白い設定なので、お休みの日にいかがでしょうか^^

 

「ナミヤ雑貨店の奇蹟」 東野圭吾 角川文庫

 

不良少年3人が逃げ込んだ廃屋。そこはかつて悩み相談を請け負っていた雑貨店だった。廃業しているはずなのに、シャッターの郵便口から手紙が落ちてきて・・・

 

現実と不思議が交差し、ときに考えさせられる物語。おすすめです^^